ねえ、ちょっと聞いていいですか。
アメリカに住んでから、日本語の本ってどうしてます?
私ずっと
「読みたいな」
「買った」
「積んだ」
「また今度」の無限ループだったんですよ。
Kindleで買っても結局開かない。(うげっ)
まとまった時間なんてないし、
子どものこと、仕事のこと、家のこと、
あれこれ片付けてたら一日が終わってて。
疲れて寝る前にちょっと読もうとしても、
…2ページで寝落ち。(夜は、目がもう無理なの。)
スマホなら何時間でも
あっという間に時間が溶けるのに…(くそぅ…)
日本にいたときは本屋さんに行くだけで
あの紙の匂いに気分が上がってたのに
アメリカに来てから「読書」って
どんどん遠い趣味になっていった気がして。
でも、なんか、そういうの寂しくないですか?
本が好きだったはずなのに、
いつの間にか自分の中でその扉が閉まってた感じ。
本好きの私には、これも、
アイデンティティロスの原因だったと思う。
そんな私を救ったのが、
Audible(オーディブル)でした。

オーディブルは海外在住でも
そのまま使える!
まず気になるのはここだと思うので先に言いますね。
海外に住んでいても、日本のオーディブルはそのまま使えます。 VPNも不要。日本のAmazonアカウントがあればOKで、支払いもアメリカのクレジットカードで問題なし。
アプリを開いて国を「日本」に設定するだけ。それだけで日本語の作品が聴き放題になります。
月額1,500円で、
日本語のオーディオブックが12万作品以上聴き放題。
アメリカにいながらこれが使えるって、
冷静に考えてかなりありがたい話なんですよ。
しかも、円安!だから約$10!(よっしゃ💪)
あ、でもね、やっぱり聞けないのもあります。
悔し〜。でもほぼ読めます!!!!
耳読書って何がそんなにいいの?
一言で言うと、「ながら」でできる読書です。
手も目も使わなくていい。
耳さえ空いてれば、どこでもできる。
朝の身支度しながら聴ける。
洗い物しながら聴ける。
子どものお迎えのドライブ中に聴ける。
散歩しながら聴ける。
子供の公園の付き添いでも聞ける。
「ポッドキャストと何が違うの?」
ってよく聞かれるんですけど、全然違うんですよ。
ポッドキャストって、私も大好きなんですけど
メインは、ラジオをタイムフリーで聴くこと。
あとは、どこか「情報を受け取る」感覚じゃないですか?勉強になる、為になる、でもどこかコンテンツを消費してる感じ。
なんでしょう、、、
いい意味で濃度が薄い。軽い。
でもオーディブルは、
物語に入り込めるんです。
そう、濃度が濃い。カルピスの原液。
プロのナレーター、
しかも有名な俳優さんや女優さんが朗読してくれるから、声だけで情景が浮かんでくる。登場人物の感情が伝わってくる。気づいたら洗い物が終わってるのに手を止めて立ったまま聴いてる、みたいなことが起きます。
アメリカで暮らしてると
日本語に飢えてる
ここ、海外在住の人にしか刺さらない話なんですけど。
アメリカで暮らしてると、
「日本語の世界にいる自分」
っていう時間が本当に減るじゃないですか。
英語で考えて、英語で話して、
英語で笑う時間の方が長くなっていく。
それが悪いわけじゃないけど、
たまに「あれ、私ってどこの人だっけ」
ってなること、ないですか?
日本語の感情表現、間の取り方、行間。
そういうものに包まれる時間って、
気づかないうちにずっと渇望してるんだと思うんです。
オーディブルで物語を聴いてると、
その渇望がするっと満たされる感じがするんですよね。
家事のついでに、日本語の世界に全身で入れる。なんかそれって、心の孤独を埋めてくれる感じがする。大げさじゃなくて、本当に、日本語に飢えてたんだなって思うんです。。
本物以上に本物

吉田修一の『国宝』って知ってますか?
映画で話題になりましたよね。
今でも1ヶ月10冊以上読む、生粋の読書家の母。
母に絶対に読むべきと薦められたんですがちょっと白目。(上下巻?いや、これは何日かかるのさ、、、)
でも、読みたい。だってアメリカじゃ日本で大流行りの映画も見れないんです。だから本だけでもと思って調べた、それがオーディブルのきっかけでした。
『国宝』は、歌舞伎の世界を生きる男の一生を描いた小説なんですけど、オーディブルで聴いたら、朗読してるのが尾上菊之助さんだったんです。
本物の歌舞伎俳優が、歌舞伎の世界を描いた小説を読んでる。
もう反則すぎて、聴きながら「本物以上に本物じゃん…」って声出た。声の質感がまず違う。言葉の乗せ方が違う。その世界を知ってる人が読んでるのって、こんなに違うんだって。映画ではカットされていた喜久雄(主人公)の狂気めいた表現も音読だからこそのテンポ感や息遣いが伝わってより気味が悪い。それがいい。

同じ作者の『悪人』も母の薦めで読みました。(聴きました。)こっちは田中麗奈さんの朗読で。博多弁の方言がもう完璧にハマってて、映画や文字で読む『悪人』とは別の作品みたいだったんです。方言って、その土地の空気とか湿度みたいなものを運んでくるじゃないですか。それが声になったとき、すごいことになるんですよ。
(すごいしか出ないの語彙力…くぅ…)
最近聴いたやつ、全部ハズレなし

『Butter』(柚木麻子)
まず描写が美味しい。読んでるだけでバターの香りがしてくるような文章。でもその先に、バターを介した人間の生々しい感情と欲望が滲み出てきて、ぞわっとする。甘くてこってりした表面の下に、ドロっとした人間の業みたいなものがある。そのギャップが癖になる。長いけど、それぞれの人物からの描写が切り替わって軽快で飽きない。

『世界99』(村田沙耶香)
こちらは友人から「気を付けて読むように」と薦められた一冊。言葉選びの気色悪さがたまらなく最高。褒めてます。語彙のある人間だけが持てる感覚というか、普通の言葉を普通じゃない組み合わせ方で使ってくるタイプの気持ち悪さ。好きな人はめちゃくちゃ好きだと思う。

これ、なぜだかオーディブルで聴けるのは下巻だけで、上巻は聞けないのでKindleで読みました。(なぜだー)

作者の横読みで『信仰』も読みました。こちらはちょっと軽いタイプの気色悪さ。短編集なので、こちらの方が入りやすいかも。

『イン・ザ・メガチャーチ』
推し活であり、コミュニケーション論であり、最新のマーケティング事情であり、宗教観の話でもある。「なんで人はこんなに推しにのめり込むんだろう」って思ったことある人に刺さる。アメリカに住んでるとメガチャーチって身近なテーマでもあって、余計リアルに聴けました。
全部ジャンルもテイストもバラバラだけど、全部耳で聴いたから読めた。本の形だったら、たぶん積んでましたね。
まとめ
海外在住の私たちこそ使ってほしい
オーディブルって海外在住でも使えるの?

使えます。普通に。むしろ海外在住の私たちのためにあるんじゃないかって思うくらい、刺さるサービスです。とりあえず私にはブッ刺さりました。
月$10で日本語の世界に毎日入れる。日本の本屋さんがない場所で暮らしながら、新刊も話題作もすぐ聴ける。それが耳から、家事しながら入ってくる。
控えめに言ってさいっっっっっっこう。
30日間は無料で試せるから、まずやってみてください。合わなければやめるだけ。
でもたぶん、やめられなくなると思う。(ぐふふ)
とりあえず本物以上に本物の尾上菊之助が朗読する『国宝』は絶対に絶対に、騙されたと思って読んで欲しい。
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読者さんには費用は一切かかりません。
あなたのおすすめもぜひ教えてください!!!


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